5月11日(木)、責任ある積極財政を推進する議員連盟の勉強会に、ノーベル経済学賞受賞者で米コロンビア大学教授のジョセフ・スティグリッツ氏がお越しくださいました。
安倍晋三元総理はご生前、「この議員連盟でスティグリッツ教授の話を聞くべきだ、ぜひ呼ぼう」とお話しされておりました。
実現できたことを大変嬉しく思います。
スティグリッツ教授の講演内容の要点は以下の通りです。
・日本は、投資不足で企業貯蓄率がプラスであることが大きな問題で、投資促進と賃上げなどによって、企業貯蓄率を正常なマイナスに戻し、デフレ構造不況から脱却することが重要。
・緊縮財政は正しい政策ではなく、経済成⾧にはつながらない。
・ワイズスペンディングという考え方ではなく、財政政策に優先順位はなく、必要な政策は全て行うべき。
・日本の政府債務は、ネット(純債務を見れば)でみれば、際立って膨大な訳ではない。政府の債務残高を過度に恐れる必要はない。
・消費税率引き上げは行うべきでない。逆進性があり、総需要を押し下げてしまう。日本は製造業中心から、内需の拡大によってサービス産業を軸にした産業構造に移行していく必要がある。
・法人税率の引き下げは設備投資を生み出さないことが米国の事例で証明された。2017 年のトランプ政権の法人減税を私は反対していた。減税分は配当や自社株買いに回され、貧富の格差拡大に繋がった。
など
動画は後日公開予定です。ぜひご覧ください。